ABOUT
写真館の「記念写真」は、バロック美術の明暗法(キアロスクーロ)を用いて光と影を巧みに操り、人物の表情や風景の細かい部分までリアルに描き出した17世紀オランダの画家レンブラント・ファン・レインの画法を元に発展してきました。当店の確かな「写真技術」もそれが原点です。
以前、とあるお客さまからこんなお話を伺った事があるんです。「出来上がった写真を受け取った時は、『キレイに撮れてて良かったなぁ』って思っただけだったんです。でも、それを2年くらい後に見返した時のそこに写るまだ幼い我が子の姿に、いつも見慣れていた子供の、いつのまにかの成長に、つい涙がポロポロっと出ちゃって(笑)怒ったり笑ったりと、何気ない日々の積み重ねだったんだけど、急に幸せを感じたんですよね」と。故に、当店が考える「記念写真」とは、「日常に感じる『幸せ』を未来へと運ぶタイムカプセル」なんです。
熟成するワインのように、「記念写真」は時間の経過とともに輝きを増します。だからこそ当店では、何気ない日々の中にある『幸せ』を、時代や流行に流されない確かな「写真技術」で形にし、5年、10年経っても「本当に写真を残しておいて良かった」と思っていただきたいと考えています。

COMMITMENT

「写真技術」を構成する要素を3つに分けると「瞬・感・美」となります。「瞬」は一瞬の記録性、「感」は心を揺るがす感性、「美」は造形美です。この3つのクオリティとバランスが写真の技術の良し悪しとなり、カメラマンそれぞれの感性や考え方によって、このバランスの取り方が変わるため、同じカメラを使って同時に撮影を行っても「誰が撮っても同じ写真」にはならないのです。故に当店では、「何十年経っても、さらに輝きを増すように」という考え方を基準に、「瞬・感・美」にこだわった皆様の心に響く写真作りに取り組んでいます。

小さなお子さんの目線で考えると、はじめての場所でお着替えしたり写真を撮ったりする事は、とてもストレスを感じる事なのだと思います。でも、お子さんが人見知り、場所見知りするのは当たり前。そんな時当店では、例えば、お子さんとただ遊ぶだけで、敢えて「お着替え、撮影をしない時間と場所」を作り、そのお子さんにかかるストレスがなくなるまでゆっくり時間を費やしたりします。そうする事で、そのお子さんらしい自然な表情やしぐさを引き出す事が出来るんです。そのために当店では「1時間半にお1組だけの完全予約制」を採り、ゆっくりした時間と場所を確保するようにしています。*撮影内容によっては2、3時間刻みのご予約時間の確保となる場合もあります。
また、当店カメラマンは、二児の子育てをしてきた父親であり、またカメラマン歴30年以上、今までに延べ10,000人の子供たちを撮影してきました。その経験を元にお子さんに寄り添いながら、その子らしい表情を引き出しています。

北米、アジア等で、厳しい自然環境を100年以上も耐え抜いてきた本物のアンティークウッド(オールドパイン)やアンティークレンガ。それらは現代の均一に大量生産された資材では味わえない奥深さ、風合いを持つ希少性の高い建築材料です。それは、1つ1つ丁寧に職人の手で作られ、そして100年もの間、人に大切に扱われてきたからこその奥深さ、風合いなんです。慶屋写真工房では、そんな本物のアンティーク材料に合わせ、現在の職人さんが作った手漉き、手染めの高級和紙、釉薬を塗って焼いた艶のある陶器タイル等を用い、撮影背景としても使えるよう室内インテリアを演出、デザインしています。そうする事で「その人らしさ」をより引き出す事が出来ると考えています。
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